象徴解釈によるサビアンシンボル研究所

サビアンシンボル 牡羊座1度の意味と解説

海と女性

サビアンシンボル 牡羊座1度の意味

Aries 1:A woman rises out of water, a seal rises and embraces her.
《日本語訳》女性が水から上がり、アザラシが彼女を抱き締める。

  • 新しい世界で生きる
  • スタート地点に立つ
  • リーダーとしての資質
  • 野性的本能

サビアンシンボル 牡羊座1度の解説

サビアンシンボルの最初の度数である牡羊座1度は、女性が海から上がる様子が描かれています。360個のサビアンシンボルを考察するにあたり、なぜ最初のシンボルに男性ではなく女性が登場しているのかを考える必要があります。

牡羊座1度に登場する女性のイメージを、ギリシア神話のガイアに重ね合わせて考えてみましょう。ヘシオドス『神統記』によれば、カオス(混沌)の後に、タルタロス(奈落)やエロース(愛)とともに、ガイア(大地)が生まれたとされています。このガイアが自ら天と海を分け(天の神ウラノス、海の神ポントスを生んだ)、山や平地を作り、世界の基盤を作り上げました。

牡羊座1度の女性に原初神のイメージを重ねるなら、そこに見えるのは、“新しい世界のはじまり”と“創造行為”です。サビアンシンボルの最初の度数に女性が登場している理由は、ギリシア神話的な世界創世のイメージが根底にあるからと考えられます。

世界のはじまりを女性に重ねるのは、海外の映画などでは定番の手法です。有名なスパイ映画でもよく用いられていますが、海から女性が上がるイメージは、始まりのイメージ、何かが起こるイメージと繋がっています。
彼らのイメージの源泉にギリシア神話、ケルト神話、北欧神話などが根強く刷り込まれているのは、私たち日本人が桃太郎や浦島太郎などの昔話になじんでいるのと同じといえるでしょう。

また、原初神としての性質を別の角度から考えると、自ら世界を創り上げた “リーダー”と表現することもできます。リーダー的資質は牡羊座サインが持つ性質の一つです。

次にアザラシについて考えてみましょう。
古代の海にはアザラシがたくさん棲息していました。伝承や資料を見ると、海のイメージとアザラシは密接に結びついていただけでなく、餌を奪い合う様子から野性的で荒々しい動物というイメージも持たれていたことが分かります。
Embraceは抱き締めるという意味ですが、“全面的に受容する”というニュアンスを持ちます。アザラシに抱き締められている女性は野性的な本能と強く結びついているといえるでしょう。

サビアンシンボルとは、その名の通り、シンボルつまり象徴です。
ユングによれば、象徴とは“それ以外に表現できないもの”であり、その象徴を受け取る人たちに共通する心理と関係しています。その共通する心理とは潜在意識です。潜在意識にはその民族に共通したもの、人類に共通したもの、さまざまな要素が含まれています。
そのため、サビアンシンボルに登場するさまざまな要素を、言葉上の表面的な印象で解釈してしまうと、その背後に潜む深い意味を読み落としてしまうかもしれません。例えば、サビアンシンボルにおいて女性と男性は厳密に区別されており、牡羊座1度に男性が登場していたなら、牡羊座1度は全く別のニュアンスを持つことになるからです。

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