象徴解釈によるサビアンシンボル研究所

サビアンシンボル 蟹座2度

吊るされた男

サビアンシンボル蟹座2度の意味

Cancer 2:A man suspended over a vast level place.
《日本語訳》広く平らな大地に吊るされた男。

  • 自己犠牲的精神。
  • 自己犠牲を伴う献身。

サビアンシンボル蟹座2度の解説

蟹座2度では男が吊るされています。タロットに知識のある方なら、大アルカナのXII「吊るされた男」を思い浮かべるかもしれません。蟹座2度の状況を、大アルカナのXII「吊るされた男」として解釈してみましょう。

その前に、2度という度数について。サビアンシンボルの2度はそのサインの内在的性質を表し、目立つことはないものの、そのサインの深い部分に存在しています。「2」は陰陽を表す数。そこから何かが生み出される源泉を意味していることから、内在的性質と考えます。

大アルカナのXII「吊るされた男」の絵柄では、男が木から吊るされており、脚が「4」の字を描いています。この絵柄のルーツには諸説ありますが、一説では北欧神話の主神オーディンの姿といわれています。オーディンは槍で突き刺された状態で9日もの間、樹から吊るされた姿で過ごし、ルーン文字の秘密を授かりました。この、樹から吊るされたオーディンの姿が、「吊るされた男」のモデルになっているという説を採用するなら、「吊るされた男」が持つ自己犠牲の根底にある意義を考える必要があるでしょう。

北欧神話の主神オーディンは本来戦いの神様なのですが、自分や自分の仲間のために右目をくり抜いたり、槍で突き刺されたまま樹から吊るされた状態で過ごしたり、自己犠牲的な行為をしています。これらは全て、仲間のためなのです。
蟹座は自分の同じ種族(仲間)を生み、増やし、同じ場所で共に生きることを好むサイン。母性的といわれる蟹座ですが、蟹座のサビアンシンボルをみてみると、自分の種族を守るために活動するリーダー的気質も感じられます。

もし、蟹座2度に示されている自己犠牲的精神を母性と結びつけて考えるなら、北欧神話つながりでルーン文字「ベオーク(ベルカナ)」の意味を考えてみると、面白いことが分かります。ベオークはカバノキを表し、母性を表すルーン文字です。カバノキという植物の性質を考えた場合、象徴的には自分以外の仲間のために我が身を犠牲にする(結果的ですが…)性質を表していると考えられます。

ルーン文字の「ベオーク(ベルカナ)」にご興味のある方は、ルーン文字の意味を説明したサイト『ノルンが紡ぐ運命の糸』をご覧ください。

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