象徴解釈によるサビアンシンボル研究所

サビアンシンボル 山羊座1度の意味と解説

スー族のインディアン

サビアンシンボル 山羊座1度の意味

Capricorn 1:A indian chief demanding recognition.
《日本語訳》承認を求めるインディアンの酋長。

  • 承認欲求
  • 自分の力や存在を社会に認めさせる努力

サビアンシンボル 山羊座1度の解説

サビアンシンボルでは全ての要素が象徴としての意味を持ちます。サビアンシンボルにおいて「インディアン」は、アイデンティの象徴であり、“自分は何者か” “自分はどう在るべきか”という問いが根底に潜んでいます。
これはインディアンが背負っている苦難の歴史と関わりがあります。インディアンはヨーロッパからやってきた入植者たちに住み慣れた土地を奪われ、時代の変化と戦い、今日まで生き残る努力を強いられてきました。

活動サインは自己の確立に関係しています。活動サインの最後となる山羊座では「社会の中でどのように自分の存在を確立するか」というテーマに取り組むことになり、努力を積み重ねて結果を出そうとします。
山羊座1度には、(努力を積み重ねて地位を得た)自分の存在を他者に認めさせようとする様子が描かれており、これは山羊座の基本的な性質を表しています。どのサインも1度に表れている性質が考え方や行動の原点にあり、それが正反対の性質に変異することはありません。

山羊座1度のサビアンシンボルの意味を考える際、1つ注意点があります。
誰に対して承認を求めているのか?ということです。もし、仲間に対して自分が酋長であることを認めさせようとしているなら、インディアンの誤ったイメージに基づいている可能性があります。

本来、インディアンの各部族には絶対的な権力者は存在しません。そのため、自分の力や地位を他の人に認めさせようとする行為自体、彼らにはふさわしくないといえます。インディアンの部族には「長老」のような精神的なリーダーは存在しても、他の人々を権力で支配するリーダーは存在しないからです。
しかし、新大陸に入植したヨーロッパ人たちはインディアン部族社会への理解が欠如していました。各部族には必ず「王」のような権力者が存在し、他の人々を支配していると思い込んでいたのです。このような誤解をしたまま、入植者たちがインディアンとさまざまな交渉などをしたことは、多くの歴史的資料に記されています。
サビアンシンボルを透視で得たエルシー・フィーラーはアメリカ人でしたから、潜在意識にあったインディアンのイメージ(アメリカ人から見たインディアンのステレオタイプ)と結びついた、と考えられます。

しかし一方で、このインディアンの酋長が承認を求めている相手が「入植者」たちだとしたら、どうでしょうか。
その場合は、先住民族である自分たちインディアンの存在や権利を認めさせようとしている、と解釈できるかもしれません。
ヨーロッパから大量の入植者がやってきた当初、インディアンは彼らの言う通りに行動せざるを得ない場面が多かったものの、時代を経るごとに自分たちの存在を主張するために戦うようになりました。
また、1800年代後半になり、いわゆるアメリカ人社会にインディアンを同化させようとする動きが加速する中で、各部族の指導者が入植者たちとの交渉の席につく機会が増えたのも事実です。

山羊座1度に登場する酋長が承認を求めている相手を「入植者」だと解釈した方が、承認を求める行為とインディアンの精神性に食い違いは起きず、「自分の力や存在を社会に認めさせる努力」という意味にも合致するかもしれません。

(2019/8/16 内容を一部変更)

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