18 Feb 2018

サビアンシンボル 双子座2度の意味
Gemini 2:Santa Claus filling stockings furtively.
《日本語訳》こっそりと靴下に物をつめるサンタクロース。
- さまざまな思想の混成。
- 商業との関わり。
サビアンシンボル 双子座2度の解説
双子座2度には人工の産物「サンタクロース」が登場します。
サンタクロースは貧しい家庭を救った聖ニコラスの伝説がベースにあり、且つキリストの生誕を祝うクリスマスの象徴でもありますが、私たちが知っている「クリスマス」は人間のさまざまな思惑が詰まった商業主義の産物です。
2度はそのサインの根幹を流れる地下水脈のようなもので、サインに内在する不変的な要素を表します。双子座サインは、双子座1度に登場した人工物(グラスボート)に象徴されるように、人間の知識や技術と関わりを持つサインです。そして、双子座サインの根幹を成す要素がさまざまな知識や思想の混成であることを、この双子座2度が物語っています。
もうひとつ、双子座2度にサンタクロースが登場していることから、商業主義との関わりが暗示されていると考えて良いでしょう。人の手から手へ物を流通させる「商業」はコミュニケーションの発展形であり、サンタクロースに象徴されるクリスマスは多くの企業にとって売上を伸ばす一大イベントでもあるからです。
いうまでもなく、流通、商業は双子座サインの支配星である水星と関わりを持ちます。
クリスマスの元型は北欧のユールやローマのサトゥルナーリア祭などにルーツを持つお祭りであり、キリスト教とは全く関係ありませんでした。異教の神々やそれにまつわる祭事は、都合の良い形でキリスト教に組み込まれることが多くありました。サンタクロースも同様に、聖ニコラスの伝説だけでなく、さまざまな歴史や伝説によって作られた人工の産物です。
ちなみに、赤い衣装・白いヒゲはコカ・コーラ社が生み出したといわれています。
クリスマスやサンタクロースのルーツに興味がある方は、社会人類学者クロード・レヴィ=ストロース著『火あぶりにされたサンタクロース』という本をご覧ください。