象徴解釈によるサビアンシンボル研究所

魚座1度と魚座5度~魚座の存在価値を左右する他者の存在~

大天使ミカエル

以前、「サビアンシンボルから見る、魚座の持つ公共性、大衆性」の記事で、魚座1度では“第三者によって自分の存在価値が決められる”ことが示されている、という解釈をご紹介しました。
今回は魚座5度のサビアンシンボルもご紹介して、魚座1度と魚座5度に共通してみられる性質について考えてみます。

他者によって新たな価値を与えられる魚座5度

魚座5度のサビアンシンボルは[pisces5:A church bazaar.|教会のバザー]です。
バザーとは、慈善事業の資金調達を目的に不用品などを販売する催しのことです。魚座5度は教会のバザーですから、教会の資金集めの一環として行われていることになります。教会の信者さんが着なくなった洋服、古くなった家具、手作りの小物やお菓子を売り、バザーで売り上げたお金は教会に献金されます。

バザーでは、自分がもう着なくなった洋服を他の誰かがお金を払って買います。
つまり、自分にとって所有する価値がなくなった品物であっても、他の人によって新たな価値を見出される可能性があるということです。
モンゴメリ著『赤毛のアン』の舞台はカナダのプリンスエドワード島ですが、古き良き時代の様子が描かれており、教会のバザーに何かを出品するようなシーンがあったように記憶しています。

5度は自分の存在を外界へ押し出す際の、自己表現や生きる姿勢と関わりがあります。そのサインが自分の存在を際立たせるときの手法のようなものです。魚座の場合は、自分の存在価値を他者の力によって変化させていることが分かります。

他者の価値判断にさらされる魚座1度

魚座1度のサビアンシンボル[pisces1:A public market.|公共の市場]では、誰もが入れる市場で品物が売られており、買い手が品物の価値を判断して買う状況が示されています。品物と値段が釣り合わなければ値切られて買われる可能性もありますが、あるいは見向きもされないかもしれません。公共という言葉の裏には“全ての人に対して平等に開かれた”という意味が潜んでおり、即ち“大衆性”につながります。

魚座が他者のニーズの渦に飛び込む不思議さ

私は魚座に太陽があり、世の中に出回っている「魚座は献身的です」とか「魚座は自己犠牲的な性格です」という説明にはうんざりしています。そうではない!と思っているからです。

しかし、現実はどうかというと……。
見出しに書いたまんまなのですが、他者のニーズの渦に飛び込んじゃっている自分がいるわけです。
5月末から猛烈に仕事が忙しくて(もう30年くらい「忙しい」と言い続けていますが)、「誰もできないの?じゃあ、私がやるしかないじゃない」ということで、最もキャリアが長い私があの仕事もこの仕事もぜ~んぶ引き受けることになってしまいました。

「嫌」といえないから仕事を引き受けているのではありません。
世話好きというわけでもありません。
「これができるのは私しかいない」という妙な責任感に突き動かされて、仕事を引き受けているようです。自分の内部から衝動的に湧き起こるのです。

そして、ある日ふと気づきます。
「なんで、私ばっかりこんなに忙しいの!?」
私の身近な人達は口々にこう言います。
「だって、自分からニーズの渦に飛び込んでいるんだもの。忙しいのは当然よ」

怖いのは、「私がやるしかないじゃない!」という行動を無意識にとっているということです。これは、私の火星が強いことや山羊座サインが強調されていることも関係していますが、それだけではありません。
やはり魚座1度や魚座5度のサビアンシンボルに示されているように、自分の存在価値が他者のニーズによって左右されることと無縁ではないのでしょう。まさに、公共の市場とか教会のバザーのように、他者のニーズが渦巻いているような場へ身を置きたがる(笑)。

ただし、他者のニーズが渦巻いているような場へ身を置くことは、必ずしも悪いことばかりではありません。
本来自分の目的ではなかったことであっても、他者のニーズによってその目的を達成すると、「あれっ?私こんなことができるんだ!」という発見もあるのです。
それはまさに、他者によって新たな価値が自分に加えられたようなものといえるでしょう。そういう自分自身の変化が面白いからこそ、魚座サインが強い人はいろんな人のニーズを満たすことに、抵抗が少ないのかもしれません。

社会・大衆のニーズと自分の使命

いろいろな人のニーズを満たすということは、一種の修行のようなものです。
意外なことに、魚座のサビアンシンボルを見ると男性や男性を想定させる要素が数多く登場することから、個人的に「実は魚座って男性性が強いサインかも」という印象があります。

サビアンシンボルにおいて、「男性」は努力して生きる人間の象徴です。
良い意味で他者のニーズに自分の存在を投げ出す性質を発揮することができれば、社会的に弱い立場にある人々を救済するためにソーシャルワーカーとして活動したり、あるいは大衆の心を反映した芸術作品を作ったりなど、社会や大衆のニーズと自分の使命を合致させた大きな活動ができるのだと思います。
他者のニーズに自分の存在を投げ出す性質が悪い方向へ働いてしまえば、悪い意味で時代のアイコンに祭り上げられることもあるでしょう。魚座は、ともすれば、時代の犠牲になってしまう危険性と隣り合わせのサイン、といえるかもしれません。

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