象徴解釈によるサビアンシンボル研究所

サビアンシンボル 魚座1度の意味と解説

市場

サビアンシンボル 魚座1度の意味

Pisces1:A public market.
《日本語訳》公共市場。

  • 自分の存在価値が他者の評価によって変わる

サビアンシンボル 魚座1度の解説

市場では果物、野菜、香辛料、花、洋服、雑貨など、さまざまな品物が売られています。そして、同じ品物であっても店によって値段が違うこともありますし、交渉次第でもっと安く手に入れられることもあります。

このように、市場ではあらゆる品物の価値(=値段)が、売り手・買い手によって判断され、自由に取引されています。
「公共」という言葉から分かるように、この市場は誰もが利用できるわけですが、それだけではありません。ここで、公共という言葉について見てみましょう。

ユダヤ人政治哲学者のハンナ・アーレントは、『人間の条件(1958年)』という著書で「公共性」という言葉について以下のように定義しました。

「万人によって見られ、聞かれ、可能な限り最も広く公示されること」
「人々を終結し分離し介在者としての事物の世界そのもの、共通世界」

アーレントが定義した「公共性」は2つの側面を持ちます。
1つは「人々が見る,聞く,評価するなどの主体的行動を通じて,ものごとの価値を問う」という意味、もう1つは「すべての人々がそこで生まれ、死を迎える世界」という意味です。

1度にはそのサインの基本的な性質が表れています。
魚座1度に登場する「公共市場」は万人に開かれ主体的行動ができる世界を象徴し、市場で売られる「品物」は評価の対象となることを意味していると考えられます。
もちろん、品物の絶対的な本質は変わりません。リンゴが洋服になることはないのです。しかし、品物を見定める人の判断によって、品物に与えられる価値は変わりやすいと言えます。

魚座1度には、自分の本質は変わらないものの、他者の思惑や評価によって自分の存在価値が左右されやすい性質が示されています。

牡羊座から始まって魚座で終わる12サインの流れは、自分探しから始まり、山羊座で自分の存在を確立した後は、社会や時代といった大きな枠組み(=集団)に溶けてゆく流れとも言えます。
魚座1度に登場する市場に「公共」という言葉が付いているのは、アーレントが定義した「公共性」のもう一つの意味、「人々を終結し分離し介在者としての事物の世界そのもの、共通世界」に通じているからではないでしょうか。

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